なぜあなたのホームページが検索に引っかからないのか【原因と対策】
2024年10月24日
はじめに:なぜホームページが検索に表示されないのか
ホームページを作成したのに、Google検索で見つからない。そんな経験はありませんか?
せっかく時間とお金をかけて作ったホームページが、誰にも見てもらえないのは非常に残念です。
0. この記事でわかること
インターネットが日常生活に欠かせないものとなった現代、企業やブランドの顔となるホームページの重要性は、ますます高まっています。
しかし、ただホームページを作成しただけでは、自動的に多くの人の目に触れるわけではありません。
検索エンジンの仕組みを理解し、適切な対策を講じる必要があるのです。
SEO(検索エンジン最適化)の基礎から応用まで、幅広く解説していきますので、ウェブマーケティングの初心者から中級者まで、必ず有益な情報が得られるはずです。
それでは、検索エンジンの仕組みから、順を追って解説していきましょう。
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1. 検索エンジンの仕組みを理解しよう
検索エンジンの仕組みを理解することは、SEO対策の第一歩です。
Googleを始めとする検索エンジンは、非常に複雑なアルゴリズムを使用していますが、基本的な流れは以下の3つのステップに分けることができます。
1.1 クロール:ウェブページの発見
クロールとは、検索エンジンが新しいウェブページや更新されたウェブページを発見するプロセスです。
Googleの場合、「Googlebot」と呼ばれるクローラー(ロボット)が、インターネット上のウェブページを巡回しています。
クローラーは、既知のURLから始めて、そのページにあるリンクを辿り、新しいページを発見していきます
この過程で、クローラーは以下のような情報を収集します:
- ページのコンテンツ
- 画像やビデオなどのメディアファイル
- CSS、JavaScriptなどのリソースファイル
クロールの頻度は、ウェブサイトの更新頻度や重要性によって異なります。
頻繁に更新されるニュースサイトなどは、ほぼ毎日クロールされる一方で、更新頻度の低いサイトは、数週間に1回程度しかクロールされないこともあります。
1.2 インデックス:ウェブページの登録
クロールで発見されたページは、Googleのデータベースに登録されます。
この過程を「インデックス」と呼びます。インデックスは、巨大な図書館の目録のようなものです。
インデックス化の際、Googleは以下のような情報を分析し、保存します:
- ページの内容
- ページが最後に更新された日時
- ページのタイトルとメタデータ
- 画像や動画の情報
- ページの構造と他のページとの関連性
しかし、クロールされたすべてのページがインデックスされるわけではありません。
Googleは、ページの品質や重複コンテンツの有無、robots.txtによる指示などを考慮し、インデックスに値するかどうかを判断します。
1.3 ランキング:検索結果の順位付け
ユーザーが検索クエリを入力すると、Googleはインデックスされたページの中から、最も関連性の高いものを選び出し、順位付けを行います。
この過程を「ランキング」と呼びます。
Googleのランキングアルゴリズムは非常に複雑で、200以上の要素を考慮していると言われています。主な要素には以下のようなものがあります:
- コンテンツの質と関連性
- ページの読み込み速度
- モバイル対応
- ユーザーエクスペリエンス
- バックリンクの質と量
- ドメインの信頼性
Googleは常にアルゴリズムを更新し、より良い検索結果を提供しようと努めています。そのため、SEO対策も常に進化し続ける必要があります。
以上の3つのステップを理解することで、なぜあなたのホームページが検索結果に表示されないのか、その理由が見えてくるはずです。
次のセクションでは、具体的な原因と対策について詳しく解説していきます。
2. ホームページが検索に引っかからない主な原因
ホームページが検索結果に表示されない理由は、多岐にわたります。ここでは、最も一般的な5つの原因について詳しく解説します。
2.1 インデックスされていない
最も多い原因は、単純にGoogleがあなたのサイトを知らない、つまりインデックスされていないことです。
新しく作成したサイトや、最近大幅にリニューアルしたサイトによく見られる問題です。
インデックスされていない理由としては、以下のようなものが考えられます:
- サイトが新しすぎる:Googleがまだクロールしていない可能性があります。
- 他のサイトからのリンクがない:Googleはリンクを辿ってサイトを発見することが多いため、他のサイトからリンクされていないと見つけられない場合があります。
- サイトマップが提出されていない:XMLサイトマップを提出していないと、Googleがサイトの構造を理解しにくくなります。
- クロールエラー:サーバーの問題や不適切なリダイレクトなどにより、Googleボットがサイトにアクセスできない場合があります。
これらの問題は、後述するGoogle Search Consoleを使用することで、比較的簡単に解決できます。
2.2 noindexタグが設定されている
ページに「noindex」タグが設定されていると、検索エンジンはそのページをインデックスしません。
noindexタグは以下のような形で設定されます:
<meta name="robots" content="noindex">
または
<meta name="googlebot" content="noindex">
これらのタグがページのヘッダー部分に含まれていないか確認してください。
開発中のサイトで使用していたnoindexタグを、公開時に削除し忘れるというミスもよくあります。
2.3 robots.txtでブロックされている
robots.txtファイルは、クローラーに対してサイトのどの部分をクロールしてよいか、どの部分をクロールしてはいけないかを指示するファイルです。誤った設定により、重要なページがクロールされない可能性があります。
User-agent: *
Disallow: /
重要なページは必ずクロールされるように、robots.txtファイルを適切に設定する必要があります。
2.4 サイトの品質が低い
Googleは、ユーザーに価値のある高品質なコンテンツを提供することを目指しています。
そのため、コンテンツの質が低い、または重複コンテンツが多いサイトは、検索結果で表示されにくくなります。
以下のような特徴を持つサイトは、品質が低いと判断される可能性が高くなります:
- 薄いコンテンツ:情報量が少なく、価値の低いページが多い
- 重複コンテンツ:他のサイトからのコピーや、サイト内で同じ内容が繰り返されている
- スパム的な要素:過剰なキーワードの使用、隠しテキストなど
- 悪質な広告:ポップアップや妨害的な広告が多い
- 文法的な誤りや誤字脱字が多い
これらの問題を解決するためには、オリジナルで価値のあるコンテンツを作成し、ユーザーにとって有益な情報を提供することが重要です。
2.5 技術的な問題
サイトの技術的な問題も、検索結果に表示されない原因となることがあります。
主な技術的問題には以下のようなものがあります:
サーバーのダウンタイムが多い
サーバーが頻繁にダウンしていると、Googleボットがクロールできず、最終的にインデックスから削除される可能性があります。
ページの読み込みが遅い
ページ速度は重要なランキング要因の一つです。極端に遅いページは、ユーザー体験が悪いとみなされ、順位が下がる可能性があります。
モバイル対応していない
現在、Googleはモバイルファーストインデックスを採用しています。モバイルデバイスで正しく表示されないサイトは、検索順位が下がる可能性が高くなります。
HTTPS化されていない
セキュリティは重要なランキング要因の一つです。HTTP接続のサイトは、HTTPS接続のサイトよりも順位が低くなる傾向があります。
構造化データの問題
適切な構造化データ(スキーママークアップ)がないと、Googleがサイトの内容を正確に理解できない場合があります。
これらの技術的な問題は、ウェブ開発の専門知識が必要な場合もありますが、多くは適切なツールとガイダンスがあれば解決可能です。
次のセクションでは、これらの問題を解決し、ホームページを検索結果に表示させるための具体的な対策について解説していきます。
集客できるホームページ制作
「せっかくサイトを作っても、
誰も見てくれない…」
「検索順位を上げたいけど、どうすれば?」
そんなお悩み、私たちが解決します。
SEO対策を考慮した構造設計で、
検索エンジンにも、
ユーザーにも優しいサイトを制作いたします。
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3. ホームページを検索に表示させるための対策
ホームページが検索結果に表示されない原因が分かったら、次は具体的な対策を講じていきましょう。
ここでは、効果的な5つの対策について詳しく解説します。
3.1 Google Search Consoleに登録する
Google Search Consoleは、あなたのサイトの検索パフォーマンスを確認し、問題を発見するための無料ツールです。
このツールを使用することで、以下のようなことが可能になります:
- サイトのインデックス状況の確認
- クロールエラーの特定と修正
- サイトマップの送信
- モバイルユーザビリティの問題の特定
- 構造化データの問題の発見
- セキュリティ問題の通知
3.1.1 Google Search Consoleの設定方法
Google Search Consoleの設定は最初の1回だけ下記の手順を行うだけです
- Googleアカウントを作成する(既にある場合はスキップ)
- Google Search Console(https://search.google.com/search-console)にアクセス
- 「プロパティを追加」をクリック
- ドメインかURLプレフィックスを選択(可能であればドメインを推奨)
- 所有権を確認(DNSレコードの変更やHTMLファイルのアップロードなど)
設定が完了したら、以下の手順でサイトのインデックス状況を確認できます:
- 左側のメニューから「インデックス」→「カバレッジ」を選択
- 「有効」「エラー」「除外」「不明」の4つのカテゴリでページの状態を確認
- エラーがある場合は、その内容を確認し、適切な対策を講じる
Google Search Consoleは、SEO対策において非常に重要なツールです。定期的にチェックし、問題が発生した場合は迅速に対応することが大切です。
3.2 サイトマップを送信する
XMLサイトマップは、サイト内のページ構造をGoogleに伝えるための重要なファイルです。
サイトマップを作成し、Google Search Consoleから送信することで、クロールとインデックスを促進できます。
3.2.1 XMLサイトマップの作成方法
- WordPress使用の場合:Yoast SEOなどのプラグインを使用すると、自動的にサイトマップが生成されます。プラグインをインストールし、設定画面でサイトマップ機能を有効にしてください。
- 他のCMS使用の場合:多くのCMSには、サイトマップを自動生成する機能や専用のプラグインが用意されています。各CMSのドキュメントやサポートページを確認し、適切な方法でサイトマップを生成してください。
- 手動で作成する場合:小規模なサイトであれば、手動でXMLサイトマップを作成することも可能です。基本的な構造は以下のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>https://www.example.com/</loc>
<lastmod>2024-04-01</lastmod>
<changefreq>daily</changefreq>
<priority>1.0</priority>
</url>
</urlset>
- オンラインツールの利用:XML-Sitemaps.comなどのオンラインツールを使用すると、サイトのURLを入力するだけで自動的にサイトマップを生成できます。
- プログラミングによる動的生成:大規模サイトや頻繁に更新されるサイトの場合、PHPやPythonなどのプログラミング言語を使用して動的にサイトマップを生成することをお勧めします。
サイトマップを作成したら、ウェブサーバーのルートディレクトリにアップロードし、Google Search Consoleから送信します。送信方法は以下の通りです。
- Google Search Consoleにログインします。
- 左側のメニューから「サイトマップ」を選択します。
- 「新しいサイトマップを追加」欄に、サイトマップのURLを入力します(例:https://www.example.com/sitemap.xml)
- 「送信」ボタンをクリックします。
- サイトマップの処理状況を確認し、エラーがある場合は修正します。
サイトマップを定期的に更新し、新しいページや変更されたページの情報をGoogleに通知することが重要です。
これにより、クロールとインデックスのプロセスが効率化され、検索結果への表示が促進されます。
3.3 内部リンク構造を最適化する
内部リンクは、サイト内のページ同士を結びつけるリンクのことです。適切な内部リンク構造を構築することで、以下のような利点があります:
- クローラーの巡回を助ける:重要なページへの内部リンクを増やすことで、クローラーがそれらのページを見つけやすくなります。
- ページの重要性を示す:多くの内部リンクが集まるページは、サイト内で重要なページとして認識されます。
- ユーザーエクスペリエンスの向上:関連するページへのリンクを適切に配置することで、ユーザーの回遊率が向上します。
- リンクジュースの分配:内部リンクを通じて、ページ間で評価(リンクジュース)を分配することができます。
内部リンク構造を最適化するためのポイントは以下の通りです:
- 階層構造を意識する:ホームページからカテゴリーページ、そして個別ページへと、論理的な階層構造でリンクを設置します。
- アンカーテキストを適切に設定:リンクのアンカーテキストには、リンク先のページの内容を適切に表す言葉を使用します。
- サイドバーやフッターにナビゲーションを設置:重要なページへのリンクを、サイドバーやフッターのナビゲーションに含めます。
- 本文中に自然なリンクを挿入:記事の本文中で関連するページへのリンクを自然に挿入します。
- パンくずリストを実装:パンくずリストを使用することで、サイトの構造を明確にし、ユーザーとクローラーの両方にとって分かりやすい導線を作ります。
- 孤立したページを作らない:全てのページが少なくとも1つの他のページからリンクされるようにします。
- リンクの数を適切に保つ:1ページあたりの内部リンクの数は、100以下に抑えることが推奨されています。
内部リンク構造の最適化は、技術的なSEO対策の中でも比較的取り組みやすい項目です。
定期的にサイト内のリンク構造を見直し、改善を続けることで、長期的なSEO効果が期待できます。
3.4 コンテンツの質を向上させる
Googleのアルゴリズムは、ユーザーにとって価値のある高品質なコンテンツを重視します。
したがって、オリジナルで価値のあるコンテンツを作成することは、検索順位を上げるために非常に重要です。
以下は、コンテンツの質を向上させるためのポイントです:
- ユーザーのニーズに応える:ターゲットとなるユーザーが求めている情報を、的確かつ詳細に提供します。
- オリジナリティを重視:他のサイトの内容をコピーするのではなく、独自の視点や情報を盛り込みます。
- 最新の情報を提供:定期的にコンテンツを更新し、最新の情報を反映させます。
- 読みやすさを意識:適切な見出し構造、段落分け、箇条書きなどを使用し、読みやすい文章構成を心がけます。
- マルチメディアを活用:文章だけでなく、画像、動画、インフォグラフィックなどを適切に使用し、情報の理解を助けます。
- 信頼性を高める:情報源を明記し、必要に応じて専門家の意見や統計データを引用します。
- 文法やスペルを確認:誤字脱字や文法の間違いは、コンテンツの信頼性を低下させるため、十分にチェックします。
- 長さを意識する:トピックに応じて適切な文字数を設定します。一般的に、2000字以上の詳細なコンテンツが好まれる傾向にあります。
- ユーザーエンゲージメントを促進:コメント欄の設置やソーシャルシェアボタンの追加など、ユーザーとの相互作用を促す工夫をします。
- E-A-Tを意識する:ExpertiseI(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を示すコンテンツ作りを心がけます。
質の高いコンテンツを継続的に作成・更新することで、ユーザーからの支持を得るだけでなく、Googleからも高い評価を受けることができます。
これは、長期的なSEO戦略の要となる重要な要素です。
3.5 ページ速度を改善する
ページの読み込み速度は、ユーザー体験だけでなく、SEOにも大きな影響を与えます。
Googleは、ページ速度を重要なランキング要因の一つとして考慮しています。
以下は、ページ速度を改善するための主な方法です:
画像の最適化
画像のサイズを適切に調整し、圧縮を行います。WebPなどの最新のフォーマットの使用も検討します。
ブラウザキャッシュの活用:静的リソースをブラウザにキャッシュさせることで、再訪問時の読み込み速度を向上させます。
コードの最小化
HTML、CSS、JavaScriptのコードを最小化し、不要な空白や改行を削除します。
CDNの利用
Content Delivery Network(CDN)を使用して、ユーザーの地理的位置に近いサーバーからコンテンツを配信します。
サーバーレスポンスタイムの改善
高性能のホスティングサービスの利用や、データベースの最適化を行います。
不要なプラグインの削除
WordPressなどのCMSを使用している場合、不要なプラグインを削除し、必要最小限のものだけを使用します。
遅延読み込みの実装
画像やビデオなど、すぐには表示されないコンテンツの読み込みを遅延させます。
HTTPリクエストの最小化
CSS/JSファイルの結合、アイコンフォントの使用などで、HTTPリクエスト数を減らします。
AMPの導入検討
Accelerated Mobile Pages(AMP)を導入し、モバイルでの表示速度を大幅に向上させます。
プリフェッチとプリロードの活用
次に訪れる可能性の高いページやリソースを事前に読み込むことで、体感速度を向上させます。
ページ速度の改善は、技術的な知識が必要な場合もありますが、多くの場合、CMSのプラグインやオンラインツールを活用することで対応可能です。
Google PageSpeed InsightsやGTmetrixなどのツールを使用して、定期的にページ速度をチェックし、改善点を見つけることをおすすめします。
以上の5つの対策を適切に実施することで、ホームページが検索結果に表示される可能性が大きく向上します。
継続的な努力と改善が必要であることを念頭に置き、長期的な視点で取り組んでいくことが重要です。
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