RPA開発とは?メリット・デメリット・導入手順を徹底解説

業務効率化のためにRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入しようと考えているものの、実際に開発するときはどうすればいいのか、社内で開発できるのか、それとも外部に委託すべきなのか、という疑問を持つ企業の担当者は多いのではないでしょうか。

RPAはプログラミング知識がなくてもツールで操作して開発できると言われています。そのため「自社でも開発できるのではないか」と考える経営層や担当者も多くいます。

確かに簡単な業務であれば社内開発は可能ですが、実際に本格的にRPAを導入しようとすると、想像以上に多くの課題と困難が現れてしまいます。

本記事では、RPA開発の基礎知識から具体的な手順、そして自社開発の現実的な課題まで解説していきます。

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RPAとは何か?定義と活用場面

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の定義と、適する業務・適さない業務の比較、金融機関の成功事例を示すインフォグラフィック

RPA導入で成功するには:適する業務と適さない業務の見分け方

まず、RPAについて正確に理解することが重要です。RPAはロボティック・プロセス・オートメーションの略で、ソフトウエアロボットがパソコン上の定型的な作業を自動実行する技術を指します。

人間が毎日繰り返すパソコン操作、例えば複数のシステムからデータを取り出して表計算ソフトに入力し、そのデータをまとめてレポートを作成する、といった一連の作業をロボットが24時間365日実行し続けることができます。

RPA導入に向く業務と向かない業務

RPA導入に向く業務 RPA導入に向かない業務
請求書の作成・送付処理 営業提案書の作成(顧客ごとに異なる)
毎日の売上データ入力と集計 顧客対応やコンサルティング業務
複数システムからのデータ抽出・統合 高度な判断・意思決定が必要な業務

RPAが最適な業務は、定型的で繰り返し性が高く、判断基準が明確な作業です。一方、営業提案やコンサルティング業務のように案件ごとに内容が大きく変わる業務には向きません。導入前にこの見極めが重要です。

RPA開発の具体的な成功事例

実際のRPA開発がどのように導入されて成功しているのか、企業の事例を見てみましょう。システム開発会社への外注委託により実現した成功例から、最適なアプローチが見えてきます。

業界・業務 成果
金融機関の申し込み処理 処理時間75%削減、スタッフ200人→20人
EC事業の商品データ更新 画面変更時の自動停止を完全解決

金融機関の事例では、複雑な申し込み処理をシステム開発会社に委託することで、わずか3ヶ月で完成しました。複雑な条件分岐と例外処理に完全対応し、処理時間を75%削減、200人の担当者を20人に削減という大きな成果を実現。

EC事業でも、プログラミング型での開発により、画面変更時の自動停止という課題を完全に解決し、安定稼働を達成しました。

このように、専門家への委託により、複雑な業務でも確実に成功が実現できるのです。

RPA開発の2つの方法とそれぞれのメリット

RPA開発の簡易型(レコーディング型)と開発型(コーディング型)の特徴、メリット、デメリットを比較するインフォグラフィック

簡易型 vs 開発型:RPA開発方法の選択ポイント

RPA開発には大きく分けて2つの方法があります。企業の状況に応じて選択する必要がありますが、両者のメリット・デメリットは大きく異なります。

項目 簡易型 開発型
プログラミング知識 不要 必須
長期安定性 低い 高い
対応業務 シンプルな単一業務 複雑な複数システム連携

上の表から分かるように、簡易型は導入が簡単で初期効果は早く見られますが、長期的な安定性では開発型が優れています。

企業の状況と導入目的に応じて、どちらを選ぶべきか判断することが重要です。

簡易型(レコーディング型)の開発

簡易型は人間のパソコン操作を記録してロボットに再現させる方法です。「画面操作記録型」とも呼ばれ、自動化したい業務を実際に自分で実行しながら、その操作をツールに記録させます。

すると、ロボットがその操作を何度も繰り返すシナリオが完成するという仕組みです。

プログラミング知識がほぼ不要なため、IT部門がない営業事務や人事部の担当者が、自分の業務に合わせてロボットを作成することが可能です。

導入のハードルが低く、小規模な業務自動化に向いています。メリットとしては、誰でも簡単にロボットを作成でき、導入から数週間で効果が見られることです。

しかし、大きな落とし穴があります。ロボットは画面の位置や見た目で判断するため、ボタン配置が変わるだけで停止してしまいます。

複雑な処理や条件分岐が多い業務には向きません。修正が必要になったときも、プログラミング知識がなければ対応できないことが多いです。

つまり簡易型は「導入は簡単だが、長期運用には課題がある」という特性を持っています。

開発型(コーディング型)の開発

開発型は、RPAツール提供機能を組み合わせてロボットを作成する方法です。プログラミングに近い考え方が必要ですが、実際のプログラミング言語は書きません。

条件分岐や複雑な処理に対応でき、複数システムを連携させた高度な自動化が実現できます。

例えば、営業部門のシステムから顧客情報を抽出し、財務部門のシステムに自動入力し、さらにメール通知まで行うといった一連の複雑な処理が可能です。

最大のメリットは、画面の見た目に依存しないため、画面が変わってもロボットが動き続けることです。これは長期的な安定稼働を実現する上で非常に重要です。

デメリットとしては、開発に必要なスキルが高く、プログラミングの知識が必須という点です。社内にそうした人材がいなければ、開発から運用まで課題が発生します。

開発期間も簡易型より長くなる傾向にあります。開発型は「導入は難しいが、長期運用では安定する」という特性があるのです。

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RPA開発の手順:5つのステップ

RPA開発の5つのステップ:業務分析→要件定義→シナリオ作成→動作テスト→運用・保守の流れを示すインフォグラフィック

RPA開発の成功には段階的アプローチが必須

実際にRPA開発を進める場合の具体的な手順を説明します。5つの段階を順に進めることで、安定したロボット開発が実現できます。

ステップ 内容 期待される成果
1. 業務分析 対象業務の詳細な手順を把握 自動化範囲が明確化
2. 要件定義 プロジェクト目標を決定 開発方向が確定
3. シナリオ作成 ロボットの動きを設計 開発準備が完了
4. 動作テスト 複数段階のテストを実施 品質が保証される
5. 運用・メンテナンス 本番運用と継続改善 安定稼働が実現

以下では、各ステップの詳細を説明していきます。

業務の洗い出しと分析

どの業務をRPAで自動化するのかを明確にします。対象業務の具体的な手順を細かく書き出し、各ステップでの操作内容を把握します。

この段階で重要なのは、現状の業務プロセスが本当に最適か検証することです。

長年同じやり方で続けられている業務には、実は無駄なステップが含まれていることが多いからです。

要件定義

自動化する範囲、期待する成果、エラー時の対応など、プロジェクト全体の目標を明確にします。

全社的な最適化を意識し、会社全体としての生産性向上にどう貢献するかを考える必要があります。

ここでの判断が、後の開発方向を大きく左右するため、慎重に進めましょう。

シナリオ作成

ロボットの動きを細かく定義するシナリオを作成します。

「Aのシステムからデータを取得して、Bのシステムに入力する」という流れの中で、条件によって処理を分岐させるなど、複雑な処理を設計します。

エラーが発生した場合の対応方法も事前に定義することが重要です。

動作テスト

シナリオ完成後、単体テスト・結合テスト・本番データテスト・耐久テストを実施します。

特に耐久テストは重要で、想定データ量の2~3倍の負荷をかけてテストすることで、将来のリスクに備えます。

テスト結果に基づいてシナリオを修正し、品質を確保します。

運用・メンテナンス

ロボットが本番運用に入った後も、継続的なメンテナンスが必要です。

Windows やアプリケーションのアップデート、接続先システムの変更に対応しなければなりません。

定期的な確認と改善を積み重ねることが、安定稼働の鍵になります。メンテナンス履歴を残すことも重要です。

RPA自社開発をするときの課題

RPA自社開発の3つの課題(人材育成リスク、複雑案件対応困難、導入後の問題)と対策(知識共有、外注活用、運用パートナー確保)を示すインフォグラフィック

RPA自社開発で失敗しないための課題と対策

多くの企業がRPA自社開発を試みて失敗する理由は、以下のような課題を軽視していることにあります。

人材育成と属人化のリスク

RPAを内製化しようと考える企業も増えています。特に既存スタッフに開発を担ってもらうケースは少なくありません。

ただし、プログラミングや業務設計の経験がない場合、基礎知識の習得に数ヶ月、実務で安定運用できるレベルに達するまでには1年以上かかるのが一般的です。

その間、人材はベンダー研修に参加する必要があり、本来業務の30%以上を失うことになります。

さらに、人材育成の投資が完了する前に、その人材が異動や退職することもあり得ます。開発した人材が去ると、ロボットの保守運用が完全に止まってしまう企業は少なくありません。

属人化を防ぐための複数人での知識共有も、現実には時間的に難しいのが実態です。

複雑な案件への対応と品質

初心者レベルの開発者では、複雑な業務を自動化することが難しいです。

複数システムの連携、複雑な条件分岐、例外処理、データの整合性チェックなど、実務で必要とされることの多くが対応困難です。

簡易型で対応できる範囲を超えると、すぐに壁にぶつかってしまうかもしれません。

例えば、金融機関のような複数の内部システムが関連している業務では、データフォーマットの変換や複雑なバリデーションチェックが必要になります。初心者の開発者がこれを完全に実装することはまず不可能です。

その結果、「簡単な業務は社内開発、難しい業務は外注」という二重体制になり、コスト増加と運用の複雑化につながります

また、複雑な案件では開発期間も長くなり、その間に要件が変わることもあります。

開発品質もコントロールが難しく、不安定なロボットの修正に後々大きなコストがかかることが多いです。

RPA導入後に起きがちな問題と対策

RPAを導入したら、それで終わりではありません。

運用段階でさまざまな問題が発生することが多いです。特に注目すべきは、ロボットが頻繁にエラーで停止することが非常に一般的だということです。

接続先システムのアップデート、ネットワーク遅延、データフォーマット変更など、ロボット自体ではなく外部環境の変化によって動作に影響が出るケースは珍しくありません。

こうしたときに迅速に対応できる体制があるかどうかが、RPA導入の成功を左右します。

自社開発の場合、修正する人材がいないか忙しい場合が多く、ロボット停止の影響が業務全体に波及してしまいます。

セキュリティ対策も重要で、ロボットが顧客情報や財務情報などの機密データにアクセスする場合、適切なセキュリティ対策が不可欠です。

問題 発生頻度 対策
ロボットがエラーで停止 環境変化に伴い一定頻度で発生 24時間対応体制
セキュリティ不備 中程度 専門家による監査

接続先システムのアップデート、ネットワーク遅延、データフォーマット変更など、外的要因でロボットが停止することは日常茶飯事です。

こうしたときに迅速に対応できる体制があるかどうかが、RPA導入の成功を左右するでしょう。

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迷ったらシステム開発会社に外注するという選択肢

RPA外注の4つのメリット(高品質、短期完成、運用支援、リソース集中)と企業選定の4つのポイント(複数ツール対応、業界実績、運用サポート体制、社内育成支援)を示すインフォグラフィック

RPA外注を成功させる:メリットと企業選定のチェックリスト

以上の課題を踏まえると、RPA開発はシステム開発会社に委託することが、多くの企業にとって現実的な最適解です。

自社開発と外注の選択について、具体的なメリットとポイントを説明します。

システム開発会社にRPAを依頼するメリット

システム開発会社に委託する最大のメリットは、開発品質とスピードの確保です。

経験豊富なエンジニアが複雑な業務に対応でき、セキュリティやエラー処理も確実に実装されます。

自社開発で試行錯誤するよりも、短期間で高品質なロボットが完成するのです。

  • 複雑な業務も確実に自動化できる
  • 短期間で高品質なロボットが完成
  • 開発後の運用体制も整備できる
  • 継続的なサポートで長期安定稼働を実現
  • 社内リソースをコア業務に集中できる

特に重要なのは、単なる開発だけでなく、運用段階でのサポート体制です。多くの企業がRPA導入直後の開発には成功しても、運用段階の課題で失敗しています。

システム開発会社なら、こうした後々の問題まで見越した設計が可能です。

24時間対応体制や定期的なメンテナンス、予防的な改善提案など、継続的なパートナーシップが実現します。

システム開発会社にRPAを依頼するときのポイント

RPA開発をシステム開発会社に委託する場合、企業選びが非常に重要です。以下のポイントを満たす企業を選ぶことが、導入の成否を左右します。

  1. 複数のツールに対応可能
    – Automation Anywhere、UiPath、BizRoboなど、貴社に最適なツールを客観的に選定できるか
  2. 業界別実績が豊富
    – 同じ業界での開発経験があれば、スムーズな開発が期待できます
  3. 運用支援まで提供
    – 24時間対応、定期メンテナンス、予防的改善提案など、継続的なパートナーシップができるか
  4. 社内育成をサポート
    – 開発プロセス参画や運用研修など、段階的に社内ノウハウを蓄積できるか

企業選定では、実績数だけでなく、事例内容の詳細や、ヒアリング時の応対品質も確認することが大切です。

まとめ:RPA開発はパートナーシップで成功する

RPA開発とは、ソフトウエアロボットで定型業務を自動化する技術です。

プログラミング知識がなくても開発できるというイメージから、自社開発を試みる企業は多いですが、現実にはさまざまな課題が潜んでいます。

人材育成には1年以上の時間がかかり、複雑な業務には対応できず、開発者の異動で運用が停止し、予期しないトラブルに対応できず、セキュリティリスクを完全に管理できません。

これらすべてに対応できる社内体制を整備することは、多くの企業にとって現実的ではないかもしれません。

RPA導入を成功させるには、経験豊富なシステム開発会社とのパートナーシップが鍵です

開発から運用、保守まで、一貫したサポートを受けることで、初めてRPA導入の真の価値が実現できるためです。

貴社の経営課題に合わせた最適なアプローチを検討することが重要です。

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